花火


「今日12時にいつもの場所に来れないかな?
どうしても伝えたいことがあるんだ。」

「わかった。」

「じゃあまた後でね」

そう言って僕は電話をきった。

僕は電話をきると、財布と携帯だけポケットにしまい走って家を出た。

そして、走ってコンビニに駆け込む。

レジの近くで花火セットを手にとった。

そして君が好きなジュースとおかしを買って急いで二人だけのあの場所に向かった。


今の時間は11時30分。

急げばぎりぎりで間に合うだろうか。

僕は精一杯足を動かし、あの場所に向かった。


空に浮かぶ大きな月は優しくほほ笑んでいた。






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