花火


僕の気持ちを伝える言葉を探して、何時間も、書いては消し手を繰り返していた。

時間は何も言わず流れ、時計の針も一緒に回っていった。

手紙を書き終える頃には太陽は顔を見せていた。

僕は書き終えた一枚の手紙を小さな封筒に入れ、部屋の窓を開けた。

部屋の窓をあけると、朝の眩しい光が部屋を包んだ。

「朝になっちゃったな。」

僕はそう呟くと、部屋を出た。

今日は全く寝ていなかったから、少し眠くなった。

眠気覚ましにシャワーを浴びてから、制服を着替えた。

それから髪を直し、手紙の入った小さな封筒を鞄にしまい、君が来るのを待ってから学校に向かった。


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