花火
「当たり前じゃん。
だから言ったんだよ?
そんなことないって。
私はありのままのあなたが好きなの。
だから、今のあなたが好きなんだよ。」
君の言葉が僕の心に響いた。
君の声を聞けば、僕の心は温かくなって、嫌なことも忘れられる。
「ありがとう」
僕は心からの笑顔で君に返した。
気付けば、教室にいた生徒たちはいなくなっていた。
「あれ?みんなは?」
「最後は彼氏さんと一緒に過ごしなだって。
邪魔しちゃ悪いから。
とか言ってみんな先に帰っちゃった。」
「そっか、みんないいやつだな。」
僕はそう言うと窓の方を向いた。