花火


ちょうど太陽が沈もうとしていて、真っ赤な夕日が教室を照らしていた。

「綺麗だね。」

君の言葉に僕は言った。

「そうだね。」

僕はそう言って君の方を向いた。

君の頬は夕日で赤く染まり、優しい顔をしていた。

その顔を見て僕は、君の唇に、自分の唇を重ねた。

優しくそっと触れ、僕達は夕日に包まれた。

唇を離し、君の顔を見ると真っ赤な顔になっていた。

「顔、真っ赤。
照れてるの?可愛いね。」

「違うよ!夕日だよ!」


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