花火
「約束だもんね?」
僕は月に小さくつぶやく。
すると、僕の頬を滴が伝う。
「やっぱり無理見たい。」
僕は手の土をはらい、その滴をぬぐう。
「僕はどうすればいいの?」
月に尋ねて見ても返事何か来ない。
「君はいつもそうだね」
僕は、小さくほほ笑みそう言った。
大丈夫、僕ならやっていける。
君の言葉を信じてるから。
「寂しくなんかないよ?」
もう一度、僕は月に言った。
「涙なんか流さないよ?」
静かな夜にその言葉は消えていった。
僕はゆっくりと瞳を閉じた。