花火
◇手紙
太陽が沈み終わる頃に、僕達は教室を出て家に向かった。
帰り道、友達が一人づつ違う道に歩いて行く。
「ばいばい」
その言葉だけが夜の道に聞こえた。
君の家に着くと、家の前には君の家族が待っていた。
「おかえりなさい」
君を笑顔で迎えてくれる家族。
君は家族のもとに駆け寄り、家族に声をかけられる。
「そろそろ行かないとね。」
その言葉を聞いて君は僕の方を見つめてきた。