花火
◇花火のように
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僕は君がいなくなった日からも変わらずにこの場所に来ている。
二人で歩いた一本道に今、延びる影は一つだけ。
僕の左手に君の右手はない。
僕はこの道を歩く。
寂しくなんかないさ。
僕はこの道を歩く。
涙なんか流さないよ?
僕はこの道を歩く。
僕は顔を上に向けて夜空を見つめる。
空には光の砂を散りばめたような星々と、丸くて大きな月が広がっている。
僕は、その大きな月を見つめてまた思いだす。
僕はこの道を歩く。
寂しくなんかないよ?
僕はこの道を歩く。
涙なんか流さないよ?
これは強がりなんかじゃない。