花火


僕は君に手を伸ばす。

君は僕の手を取り、いつもの道を通って家に向かう。

その途中でいつもの一本道を歩く。

そして、その先にある木の下で二人並んで座る。

僕は木の根元に手を置く。

すると君は僕の左手の上に右手をのせる。

そして優しい笑顔で僕を見つめる。

こんな一日は今日も過ぎ去っていく。

冬だって春だって。

そして夏だって。


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