アヴァロンドレイク
4話【その石の名前は…アヴァロンです♪】
「はぁ…ひどい目にあった…」
俺は自分の頬をおさえながら、酷く疲れた声で言う。
「大丈夫ですか?ご主人…」
キュウビは心配そうな顔で、言っている…はぁ…なにが大丈夫ですか
だ…全部キュウビのせいじゃないか…ハルもハルだ…ビンタならまだしも、グーパンってなんだよ!普通女の子がグーで殴るとか聞いたことねぇよ!!
「でもよかったんですか?ご主人学校行かなくて…?」
「あ…あ~いいんだよ、俺はお前に聞きたい事が山ほどあるんだ」
俺はベットに腰かけて、キュウビは椅子に座って、俺と向かい合わせになって話ている。
「ハルお姉ちゃん、よく一人で学校行きましたねww」
「って無視かよ!…あ~ハル…あのやろう「私のキュウビちゃんに手を出したら殺す」って怖すぎるだろ…しかも、そのあと思いっきり殴りやがって…はぁ…」
頭を抱えて言っている俺の頭を撫でながらキュウビは「ドンマイですご主人♪」
「あ!ご主人、私の事知りたいんですよね?」
キュウビは何かいいことを考えたのか、いきなり質問をしてくる。
「え…あ、あ~もちろん、知りたいよ」
思いもしていない質問だった。
でもそのあとすぐ「知りたいよ」なんて言わなきゃよかったと俺は後悔することになる…
「ご主人が、私を抱き締めたら全部話てあげますよ♪」
……は!?
「な、なんで、お、俺がお前を抱き締めなきゃいけないんだよ!!…他になんかないのか…」
「え~、じゃあキスでいいですよ♪」
なんでそうなる…
「わかりました!抱き締めさせていただきます!!」
……っと言ったものの…どうしろと…キュウビはもう待ってましたと言わんばかりの笑顔で「わっかりました♪」と言ってくる…俺は心の底から死にたい…と思った……
「ほ~ら、ご主人何やってんですか♪早く抱き締めて下さい♪」
キュウビは手を俺の前に出して笑顔でちょっとだけ頬が赤くなっている……なに赤くなってんだよ…絶対俺の方が顔真っ赤だよ…あ~もう!!どうにでもなれ!!!!
俺は恥ずかしながら、優しくキュウビを抱き締めた…
「ご主人は暖かいですね♪」
「うるさい…黙ってろ…」
「またまた…照れちゃて♪可愛いですねご主人は♪」
「なぁ…もういいか…」
「ダメですよ、あともうちょっとだけ…」
そう言うキュウビはもう顔が真っ赤で、幸せそうな声をしてる…
「ご主人…今どんな気持ちですか?」
「は…は!?なんだよ、いきなり…」
「いいから、答えて下さいよ♪」
「答えてなきゃ何にも教えませんよ♪」
「またそれか…はぁ…わかったよ……今すっごく恥ずかしいよ…」
「ふふ、ですよね♪私はすっごく気持ちがいいですよ」
俺はもう耐えられず「あ~!もう!!はい!もう終わり!!」と止めてしまう。
「え~もうやめちゃんですか……すっごく楽しかったですよ、ご主人♪」
「はぁ…ほらやったんだからキュウビのこと教えろよ…」
俺はもう恥ずかしくてキュウビの顔を見えずにいた。
「わかってますって♪」
満足そうな顔でキュウビは「どこから話そうかな…」などぶつぶつ言っている。
「え~と…まず、私が何故こんな姿なのかを話ましょう♪」
「お、おう…」
「私は人間界の人間では、ありません」
……まぁそうだろうなぁ…
「私はアルヴァアースとゆう世界から来ました、その世界は昔、強力な石がありました。だけどその石は強力過ぎてその石を巡る戦いが始まりました…その戦いは長く続き、その国の王は悲しみ、その石を破壊することにしました…だがその石には戦いで死んでいった魂が宿っていて、そう簡単に破壊は出来ませんでした…ですが、その国の王は自分の命を差し出し見事石の破壊に成功しましたが、その石は全て破壊できず、世界中に散らばってしまいました…その石の破片を触ってしまうと石の力に乗っ取られ、自分の姿が変わり、強力な力を手にいれることが出来ました…私はまだその頃は人間でした、私が家に帰る途中にカバンを持って急いでる人とぶつかって、私の家は崖の近くで…そのまま崖から落ちて…私は奇跡的に助かりましたが、もう自分は助からないと確信しましたが、私のすぐ目の前にカバンから大きく光る石がありました…多分あの人とぶつかる時に一緒に落ちたんでしょ…私は無我夢中でそう石に触れました…その瞬間、私は大きな光りに包まれて、私は気を失いました…目が覚めたら私はこの姿になっていました。私は何が何だかわからず、頭に思い浮かんだ言葉を言いました…そしたら目の前に大きく広がる次元の裂け目が現れて私は、そこに入りました…その次元の裂け目の中が、私の世界…「コロナ」と言います…そして私はコロナから出ると、そこにはたくさんの建物があって…車とゆう物がたくさん走っていました!私は驚いてその場にあった黒いぼうしにサングラス、そして、やけにデカイコートを着て、この世界を見て見たいと思って歩いていましたが…太陽にやられてしまい…そのあとはご主人も知っている通りです」
ポカーン…は…アルヴァアース…強力な石…は!?
「あの…わかりましたか?ご主人」
「わ、分かるわけないだろ!!……まぁお前が何なのかは、分かったような気がするよ…」
「それはよかったです♪」
「あと、あれだ…その…強力な石ってゆうのは一体なんなんだよ?」
「う~ん…それは私にもよく分かりません…ですが、その石にも名前はあるんですよ♪ご主人」
「へ~!んでその石の名前は?」
「ふふ、興味津々ですね、ご主人♪」
「うっさい!早く教えろっての…」
「わかってますって♪ご主人」
「その石の名前は…アヴァロンです♪」
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