LOVEPAIN②
仕事への期待
翌日、朝の8時前に掛かって来た成瀬からの電話で目が覚めた
1時間後に、
昨日と同じようにマンションの下迄車で迎えに来て貰う
約束の時間が近付き、
こちらが少し早めに下に降りても、
今回も成瀬の方が先に来ている事から、
わりと時間にはきっちりとした人なのかもしれない
「おはようございます」
私はいつものようにアルファロメオの助手席に乗り込むと、
成瀬に声を掛ける
こちらを振り向いた成瀬は、
まだ少し眠たそう
そして、篤の言っていたように、
朝から髪形がちゃんとセットされている
「なんかおかしいか?」
成瀬は不安そうに私の視線の先で有る髪に、
そっと手を伸ばす
「いえ。
素敵ですよ!!」
慌ててそう告げると、
成瀬は安心したように、そうか、と笑った