LOVEPAIN②
「ああ、あの早立のヤロウの香水でしょ?
噂であいつ臭いって聞いてたけど、
こういう事だったのね。
ちょっと、ムカついて来たから、シバいてこようかな?」
そう言ってパイプ椅子から立ち上がる咲山モモを、
駄目だ、と思い、手を掴み引き止める
私と咲山モモは目を合わせ、笑い合った
「あの、私、咲山モモさんに憧れてました!
お世辞じゃなくて、本当にです!
なので、今日はこうやってお話し迄出来て幸せです!」
そう言って、咲山モモとの距離をさらに縮める
咲山モモは、パイプ椅子に座り直し、
こちらに体ごと向けてくれた
「私も、広子ちゃんと仲良くなれて、良かった!」
その笑顔に、ドキッとしてしまう
「ありがとうございます!」