LOVEPAIN②

「ああ、あの早立のヤロウの香水でしょ?

噂であいつ臭いって聞いてたけど、
こういう事だったのね。

ちょっと、ムカついて来たから、シバいてこようかな?」


そう言ってパイプ椅子から立ち上がる咲山モモを、

駄目だ、と思い、手を掴み引き止める



私と咲山モモは目を合わせ、笑い合った




「あの、私、咲山モモさんに憧れてました!
お世辞じゃなくて、本当にです!

なので、今日はこうやってお話し迄出来て幸せです!」


そう言って、咲山モモとの距離をさらに縮める



咲山モモは、パイプ椅子に座り直し、
こちらに体ごと向けてくれた




「私も、広子ちゃんと仲良くなれて、良かった!」


その笑顔に、ドキッとしてしまう




「ありがとうございます!」


< 149 / 476 >

この作品をシェア

pagetop