LOVEPAIN②
「真面目で悪いか?」
私の言葉が気にさわったのか、
成瀬の表情が少し険しくなった
多分だけど、私とモモさんとの会話を聞いていたからか、
真面目だと言う事が
イコールモテない、と、
彼の中で変換されているのかもしれない
「私は本当に、
成瀬さんは彼女の居ない間遊びで誰かとしたりとか無かったんだ、って、
そう言う意味で……」
そう言っても、
成瀬の耳には届いてなさそう
「そりゃあ、連日のようにヤッてるお前と比べたら、
5年なんてあり得ない年月だよな?」
「それ、どういう意味ですか?」
少し、ムッとしてしまう
確かに、仕事も入れると、
私はこの短期間の間に4人と……
「そのままの、意味だけど。
俺は、一応、彼女としかしてこなかったから。
つーか、俺は付き合ってからじゃないと、しないし。
お前としたのは、例外で」