LOVEPAIN②


「どう言えばいいのかな?

お前が早立とヤッてても、そんなに妬かない、って感じ。

そりゃあ、すげー嫌だけど、
まだ、あいつなら、いいか、って。

男として大した事のない、あいつなら」


成瀬のその言葉は、
私が思っていた理由とは全く違うもの


段々と冷静になってくる




「――少し、分かるような気がします」



私だって、成瀬が自分ではない女の人とセックスをするとして、
誰としても勿論嫌だけど、

だけど、まだマシだ、とか、
この人と比べたらこの子とする方が…、とか、

絶対にこの子だけは嫌だ、とか、

同じ行為でも、相手の女性によって気持ちに差は出来る




< 162 / 476 >

この作品をシェア

pagetop