LOVEPAIN②

パッケージの撮影は、
予定されていた時間通り17時から行われた


その撮影に使う部屋は5階に有り、

机や黒板等が何もない教室に似ていて、
真っ白の大きな背景紙が有る



その背景紙の前に、
デジタル一眼カメラの載った三脚が有り、

先程のデザイン会社のカメラマンさんが居る


そして、後二人、コウジロウさんの会社の撮影スタッフには居なかった、
中年の男性が居る


新たに見るこの二人も、
デザイン会社の人達なのだろう




「パッケージさえ良ければ、
中身なんかスカスカの糞作品でも売れるから!

売れ行きは、パッケージ次第!

だから、頑張ってね!」


私と成瀬をこの部屋迄連れて来ると、

コウジロウさんはそう言って部屋から出て行った


かれこれ、30分程前



まだ、先程の撮影の後片付けが終わってなくて忙しいのかもしれないが、

パッケージの撮影はコウジロウさんの仕事じゃないからか、
そそくさと出て行ってしまった


パッケージの撮影用に、
私のメイクを直してくれる為に残ってくれていた初音さんと、

もう帰っているかもしれない





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