LOVEPAIN②

私はコンビニから出ると、

手提げ鞄から携帯電話を取り出して
スーパーの従業員専用の回線に電話をした




『――はい、××堂、
××店です』



「――あの、店長でしょうか?
鈴木広子ですが……」


店長の声だと確認すると、
相手の機嫌を窺うように恐る恐る名乗る




『あっ!鈴木か?
良かったぁ~』


そう言った店長の声が妙に嬉しそうで、
戸惑う



良かったぁ、って……


まさか、復帰希望の電話だと思われているとか?!




「いえ!
私はそちらにもう戻る気はないです!

今日は謝罪とお礼が言いたくて」


< 187 / 476 >

この作品をシェア

pagetop