LOVEPAIN②


『ほら?
お前が辞めるって電話して来た日、
あの日の夜だったか、

成瀬さんがこちらに謝罪に来てくれて。

あの人、芸能プロダクションの社長なんだってなぁ!

お前をスカウトして、
一流の女優にする事にしたって。
こんな形で辞める事になり、申し訳ないってさぁ』



「――そ、そうなんですか」



あの日、成瀬がスーパーに謝罪に?


百貨店での買い物が終わって私に部屋を与えた後、
謝りに行ってくれたのだろうか?




『それにしてもお前、
女優だなんて凄いよな!

月9出たりすんのか?

あのアイドルのミナミちゃんとか、
友達になれたらサイン貰ってくれよなぁ』



「えっ?
はい、いやぁ……」



多分だけど、店長は私が女優になるって言う事が、

女優は女優でも、
AV女優だって知らないのだろう





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