LOVEPAIN②
「――私、成瀬さんの事、
錯覚なんでしょうか?」
「そう!
恋愛なんて、錯覚」
アハハ、とモモさんは楽しそうに笑うが、
そう言い切ってしまうモモさんは、
何処か冷めているように見えた
「どーせ、社長はAV女優には手は出さないだろうし、
ましてや、自分の事務所の子なら特に。
だから、諦めたら?」
「でも……」
「好きだと思うだけなら自由だ、とか言う輩がいるけど、
そんなの時間の無駄じゃん!
さっさと、次に行けばいいんだよねー」
モモさんのその言葉は、
まさに私が考えてた事
ただ、私は一応手は出されているからか、
所有物にされたようにハマっているのかもしれない
自分は成瀬のものだから、
彼を思っていないといけないような
その辺りも相談してみたいが、
流石に言えない