LOVEPAIN②


「あの、私、帰ります!

用事思い出したんで」


在り来たりな言い訳を、
モモさんにそう伝えた




「えっ?そうなの?

送ってあげたいけど、
私もうちょっと飲みたいから、
ごめんだけど、一人で帰れる?

えっと、タクシー代」


モモさんはそう言って、
自分の鞄の中に手を入れようとしたが、
私はその手を制した




「まだ電車有りますし、

それに、此処をご馳走になるわけだから、
もう十分ですよ!

本当に、ごめんなさい」



モモさんに、そう頭を下げた



ケイの発言に腹が立ったっと言うより、

悲しくなったのかもしれない



この世界に入る時に、
世間から非難されても平気だって思っていたのに、

こうやって直接言われると、
自分が傷付いているのを感じた





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