LOVEPAIN②
「あっ、でも、本当によく私だって分かったよね?
凄い」
須田の気持ちが盛り上がり高ぶっているのを感じて、
たじろぎからか、後ずさってしまう
「分かるに決まってるじゃんか?
お前、昔は凄い地味でこんなに綺麗になってんのには驚いたけどさ」
「そう?
あっ、昔は私、地味だったもんね」
本当は、最近迄地味だったけど
「でも、地味でも広子は可愛かった。
広子の地味な所も、俺好きだったから。
地味な方がお前らしいし」
地味、地味、煩いって!
って、言いたいけど、
今は逃げる事に必死で
足の踵が、壁に当たる
「――いや、本当は、
去年の学祭、K高校の学祭に行って、
広子の事見掛けたんだ」
「えっ?
じゃあ、その時も声掛けてくれたら良かったのに」
じゃあ、最近迄の私の地味な姿も見てたんだ