LOVEPAIN②


「――どの部屋がいい?」


そう訊かれた時の体の震えで、
自分が緊張しているのだと気付いた




「えっと……」


光っている部屋のパネルを見るが、
どの部屋もとても綺麗



値段にばらつきは有るが、
宿泊で7千円くらいから1万円くらいの間



ふと、上の方を見ると、

他の部屋よりぐんと値段の高い部屋が有った


同じ宿泊で1万5千円くらいだけど、

写真ではよく分からないが広かったりするのだろうか……




「けっこう高いんだね……」



「そうか?
まぁ、俺が出すから気にすんな。

この部屋にするか?」


そう言って、
須田は一番高かったその1万5千円の部屋のボタンを押した


もっと安い部屋でいいって、
言う前に



その部屋のキーを抜くと、
須田は私の手を引き歩く





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