LOVEPAIN②
「――本当にいいのか?」
上から不安そうに私の顔をのぞきこむ須田のその言葉に、
え?と、戸惑ってしまう
今さら、って思ってしまった
「無理矢理にでもヤッたら、
広子は俺の事を好きになるじゃねーか、って、
強引にこんな風になってるけど、
それで嫌われたら、
元も子もないじゃんか」
ますます不安そうに、
表情が暗くなって行く
「――いいよ。
嫌いにならないから」
ただ、須田の方が私とセックスをしたら離れて行くんじゃないかって、
不安になり、
拒みたくなってしまった
成瀬の言葉を思い出してしまった
“――女にとってセックスが切り札だったら、
お前は出すのが早すぎんだよ――”