LOVEPAIN②
「あっ、広子、携帯の番号とか教えて?」
「えっ?うん。いいけど」
この先、須田と連絡を取り合うのは嫌ではないから、
番号を交換してもいいだろう
私の返事を聞いた須田は嬉しそうな表情で、
床に落ちていたバスタオルを掴むと、
ベッドから出てそれを腰に巻く
たかが携帯電話の番号を教えるだけなのに、
あんな風に嬉しそうな顔されたら、
こっち迄嬉しくなってしまう
誰かに本当に好きになって貰うって、
こんな感じなんだ……