LOVEPAIN②

「――はい」


須田が私にそのピンクの携帯電話を差し出すと、

私はそれを恐る恐る受け取る



須田の番号が自分の携帯電話にちゃんと登録されているかどうかよりも、

着信をチェックする



着信履歴を見ると、
ズラッと並ぶのは、成瀬の名前




「広子、その遥ちゃんって子、
よっぽどお前に用が有るんじゃないのか?」


須田はベッドに腰掛ける




「は…るか…ちゃん?」



そうか!


成瀬の名前は“遥”で、
知らなければ女の名前だと思う


< 262 / 476 >

この作品をシェア

pagetop