LOVEPAIN②

「広子のアドレス、買ったまんまのぐちゃぐちゃのやつだな?

女とかって、凝ったアドレスとかにするもんなのに、

お前、珍しいよな?」


須田はさっき迄の表情を崩して、
明るい声で話し掛けて来る



私の方はまだ恐怖が消えないが、

須田に気付かれないように表情を緩ませた




「そうかな?」



メールの存在は知っているけど、
私はメールなんてまだ出来ないから、

メールアドレスなんて興味が無かった




「そうだよ?

でも、このアドレス見てたら、
お前に男とか居ないんだな?って安心した。

みんながみんなじゃないけど、
女とか付き合ってる男の名前入れたりするだろ?

お前って、そんな事しそうなタイプだし」




< 264 / 476 >

この作品をシェア

pagetop