LOVEPAIN②
「広子のアドレス、買ったまんまのぐちゃぐちゃのやつだな?
女とかって、凝ったアドレスとかにするもんなのに、
お前、珍しいよな?」
須田はさっき迄の表情を崩して、
明るい声で話し掛けて来る
私の方はまだ恐怖が消えないが、
須田に気付かれないように表情を緩ませた
「そうかな?」
メールの存在は知っているけど、
私はメールなんてまだ出来ないから、
メールアドレスなんて興味が無かった
「そうだよ?
でも、このアドレス見てたら、
お前に男とか居ないんだな?って安心した。
みんながみんなじゃないけど、
女とか付き合ってる男の名前入れたりするだろ?
お前って、そんな事しそうなタイプだし」