LOVEPAIN②

「タクシー代。
電車ないだろ?

まぁ、有っても、タクシーで帰らせるけど」



「え、貰えない!

ホテル代も全部出して貰ったのに、
それに、1万円も掛からないよ!」



確か、モモさんは行きのタクシーで3千円くらい払っていた




「いいから、とっとけよ」


須田は私からそれを受け取る事はなく財布をポケットにしまい、

いいから、と諭すように言われた




「ごめん……」



本当に、そこ迄して貰っていいのかな?と、

不安になってしまう




「そこの大通りに出たら、
すぐタクシー拾えるから。
また連絡する。

じゃあな」


須田はそう言って、
私に背を向けて歩いて行く




こうやって離れると、

寂しいとか、もう少し一緒に居たかったな、と思うから、

少なからず私は須田に惹かれて行ってるかもしれない







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