LOVEPAIN②

「本当に考えなかったのか?
それしか、ないだろ?」


成瀬は私の太ももを触り、
その手がスカートの中へと入って来る




「――辞めて下さい!」


その成瀬の手を掴み、制する




「へぇ、俺にはもうヤラせてくれないんだ?」


私の手を振り切り、
その手はさらに上へと進む




「成瀬さんから、
こんな関係辞めようって言ったんじゃないですか!」


その言葉に反応するように、
ピタリ、とその手は止まり、

私の体から離れて行く



私はその行為で捲れたままのスカートを、直した




ヤレば、また私が自分にハマるって、
そう思っていたのだろう



少し前ならそうなっただろうけど、

今は成瀬とそうなっても、
私の気持ちがどうなるか分からない






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