LOVEPAIN②

「もちろん、知ってるわ。

広子ちゃんの面接が終わって二人が帰った後、そう変更になって。

その後すぐに、電話でコウジロウと話して、
成瀬君オッケーしたみたい。

本番ありになって、翌日彼がうちの会社に台本を取りに来た時、

ギャラアップの交渉もしてたみたいだし……。

ごめんなさい。
余計な事迄、話して」



「――いえ。

なんで私に話してくれたんですか?」



頭の中が、真っ白になる


私は成瀬に騙されたのだろうか?



別に、騙されてはないか



成瀬が肝心な事を話してくれないのは、

いつもの事



泣いたら、駄目だ


化粧が落ちる





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