LOVEPAIN②
「じゃあ、仕事終わったら電話する。
その時にでも、また広子の家の場所訊くから」
「うん――」
そう頷くと同時に
須田にキスをされて、
突然の事に驚いたのも有って、
凄くドキドキとしてしまう
唇が離れて、
須田は恥ずかしそうに笑うと、
じゃあ、と言って、
人混みの方へと消えて行く
ここから、あのホストクラブの有ったS町へは1駅だから、
わざわざ電車に乗らず、タクシーにでも乗るのだろうか?
それとも、誰かお客さんと待ち合わせでもしていて、
一緒に店に行くのかもしれない
もし、本気で好きな男がそんな事をしていたら、
私はきっと妬いてばかりだろうな
ただ、多少は須田のそんな行動を気にしてしまう辺りは、
やはり彼氏だからなのかな?