LOVEPAIN②

「俺、あの頃みたいに純粋に広子が好きだから。

別にエッチが出来なくたって、
こうやって一緒に居られるだけで、十分だから」


そう言って須田は、
さらに私を強く抱き締めて来る



体は苦しいけど
心はそれが心地好くて、

やっと、自分の居場所が出来たような気がしてしまう




「――俺、広子じゃないと嫌だから」



「うん」



泣きそうなくらいにその言葉が嬉しくて、

私を抱き締める須田の手に触れた




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