LOVEPAIN②
危険な彼氏
須田は帰る事なく、
私の部屋に泊まる事になった
そして、私の作ったハンバーグを食べ終えると風呂に入り、
すっきりとして酒臭さも消えた
寝巻きは私の持っているものを貸したので少し小さいが、
須田もロングTシャツとスウェットに身を包む
一応、楽に着れるよう大きめに男物を買っていたので、
それ程違和感もない
一晩中、須田とベッドの中で、昔の話を語り合った
「――あん時、結局ドッジボール広子達のチームが勝ったんだっけ?
あっ、そういえば、山田は元気?」
「山田って……女の山田さん?
それとも男の山田君?」
「男の山田。
そういえば、俺らの三、四年の時のクラスって、
山田が二人居たよな!
学年なら四人居たし」
そう言って笑う須田の腕に抱き締められながら、
私もクスクスと笑う
それが本当に楽しくて、
ああ、須田が側に居てくれて良かった、って思える
話しはずっと弾んでいたけど
朝の8時を回った辺りで力尽きて、
須田の腕の中で安心しながらゆっくりと眠った