LOVEPAIN②

須田が身支度を整えて、ハンバーグを食べ終わる頃には、

17時前になっていた




「なぁ、俺、今日電車で行こうと思うんだけど、
駅ってこっから近い?」


須田は床に座り、
ベッドにもたれながらテレビを見ている


私はそんな須田の横に座り、
寄り添っている





「あっ、うん。
まぁまぁ近いよ」



歩いて、10分は掛からないかな?




「そっかぁ。
悪いけど、駅迄道案内してくれないか?

お前、さっき、後で買い物行くって言ってただろ?
ついでに」



「えっ?」



さっきはとっさに、
須田にハンバーグを食べて欲しいからそう言ったけど、

本当は後で買い物に行くとかは特に考えていなかった……



そして……




「なんか困ってないか?」



「ううん。べつに……」



少しだけ、困ってる


万が一、須田とマンションを出たり、
この周辺を歩いてる時に、
成瀬と鉢合わせたら……


ただ、今の時間、
成瀬は働いていると思うから大丈夫だと思うけど……









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