LOVEPAIN②

夜の22時頃、私の部屋に篤が訪ねて来た



チャイムが鳴り、扉を開けると、
神妙な顔の篤が立っていた



「――お前、今は一人か?
あの男は?」



「えっ?

ああ、今仕事に行ってて、
私一人です」



須田の事かな?と、そう答える




「こんな時間に仕事かよ?

まぁ、いいや。

ちょっと、いいか?」



「えっ?
はい。

部屋、上がります?」



真剣な篤の顔を見て、
何か大事な話が有るのだろうと、察した




「いや。玄関でいい」


篤は玄関先に体を滑り込ませると、扉を閉めた



篤と立ったまま、
向かい合う形になった






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