LOVEPAIN②

「相手は暫く意識は戻らなかったみたいだけど、
今はピンピンしてるみてぇーだから、
それは気にすんな。

それに、相手の野郎はロクなもんじゃなくて、
聞いた所だと、そいつから村上に絡んだみたいだしよ」




向こうから須田に絡んだのなら、
須田は悪くないんじゃあ……




「ただ、それが起こったのが昼休みの教室内だったから、
クラスの奴ら何人かで村上を止めてたみてぇ、だけど。

でなきゃあ村上の奴、相手を殺してたかもな」



そんな須田を想像してしまい、
彼に対して恐怖を感じてしまう



怖い――


そう思ってしまった、
自分が嫌だ……



篤の言う事が真実だとしても、
他人の言葉に惑わされて
彼氏で有る須田の事を悪く思ってしまうなんて、
私は最悪だ




「――そんな話を私に聞かせて、どうしたいんですか?」


その私の言葉が少し刺々しかったからか、

篤はムッとしたように
こちらを見ている



でも、そんな人の過去を告げ口するような事


なんか許せない





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