LOVEPAIN②


今夜も、仕事を終えて須田は私の部屋へとやって来た



今日、お客さんとアフターに行ってくれていたら、
仕事の事を直接伝えなくて済んだのに


電話かメールで伝える方が、良かった




「明日、仕事になったの……」


躊躇いながらも、
須田が来てすぐにそう告げる


私が仕事と聞いて、
須田がどんな反応をするのかが怖くて、

体に力が入る




須田は脱いだスーツの上着をハンガーに掛けていたが、

その手が一瞬止まった




「――そっかぁ。

仕事って、AVの撮影?」


そう平然とした表情で訊いて来るけど、

その顔の下で何を思っているのか想像するだけで怖い


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