LOVEPAIN②

須田は私から再び
“別れ”を連想するような事を言われるのを、

恐れているように思う


だからか、今も感情を押し殺している



“――もう私なんかと付き合わなければいいじゃない――”


一度、私がその言葉を口にしてから、
成瀬の事でもう何かを言われる事は無かったし、

常に私の顔色を窺っているように感じる



お互い、相手に遠慮や我慢をしながら自分を押し殺すような関係



私はいつ須田がその我慢の限界を超えてしまうのかが、怖い




「明日は、特に脱いだりするような仕事じゃないらしい。

それに私今……」



「あっ、そうだよな」


須田も私が今生理になっている事を思い出したのか、

その表情が本当に安心しているのが分かった







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