LOVEPAIN②


「――あの晩、心配し過ぎて苛々してる所に、
今迄、男とヤッてましたって感じのお前が現れて……。

頭に血が昇って冷静さが欠けてたけど、
あれが俺の本性だと思う」



“――誰がAV女優と本気で付き合うんだよ――”




「――そうですか」



あの時の成瀬の言葉の一つ一つが、
胸をえぐられるように痛かった




「けど、あの夜言った事一つ訂正すると、
お前の彼氏は、
お前に本気みたいだな?
俺なんかより、ずっと。

良かったな」



「――はい」



疑いようがないくらいに、
日に日に須田の私に対する思いの強さを感じている


だから、それに応えようとしているけど、
それが最近しんどくなって来ている



それに、須田に対する畏怖が自分の中で大きくなって来ていて――




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