LOVEPAIN②

「今、15時27分」


成瀬は私の行動の目的に気付いたのか、
自分の腕時計で時間を確認してくれた


「まぁ、昼飯には遅いし
すぐに夜だから、
家帰って軽くなんか食えば?」



「はい……」



なんとなく、気まずい雰囲気になった



きっと、須田の存在を感じて、
成瀬なりに気を利かせて私を誘うのを辞めたのだろう




「あっ、成瀬君!!」


可愛い男の子のような声が聞こえ、
成瀬だけじゃなく私もその声の主の方に視線を向けた



成瀬の名前を呼んだその男性は、
童顔だから見た目も男の子って感じ


慌ててこちらに駆け寄ってくる
その走り方も、子供っぽい



だけど、きっちりとスーツを着ていて、
こちらに近付いて来るから間近で見てみると、

私よりかは年が上みたい






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