LOVEPAIN②
「ほら?前に話しただろ?
高校の時のダチがとある組のやくざの組長の息子で、って」
「そーいえば……」
そんな話を以前に、
聞いたような気はする
あの090金融や、
本業のプロダクションの方も、
その息子にケツモチを頼んでいるとか、なんとか……
「成瀬君の方がよけいな事話してんじゃん!
お喋りだな」
そう言って笑う三咲さんの笑顔は天使みたいだが、
この人は暴力団の人なんだ……
「あっ、でも、少し説明が足りて無かった。
実際には、こいつの親父の世話になる事にしてるから。
だって、三咲は一応堅気だし」
「そう!
俺はG文具の営業マンですから。
親の職業がそんな感じなだけで、
俺は普通の人だし!
大学も国立だし」
「へぇ、凄いんですねぇ~」
G文具と言えば、かなりの大手