LOVEPAIN②
「ちょっと、何するんですか?」
そう抵抗するけど、
ナツキの体は女性のように細くても、
力が強くて逃げられない
ナツキの背は須田よりも高い
成瀬と同じくらい有るのかな?と、
どうでもいい事を思ってしまった
「本当の事言いなよ?
あの夜、店でずっと俺の事見てたくせに?
少なくとも、ケイより俺と付き合いたかったんでしょ?」
その言葉に反応して、
ナツキの顔を驚いたように見てしまう
「――私を覚えてるんですか?」
まだ、半信半疑
ナツキが適当な事を言っているかもしれない
「レンの客の、咲山モモとか言う軽そうなAV女優と一緒に来てたでしょ?
って事は、広子ちゃんもAV女優?
ケイの奴、彼女がAV女優やってるって体裁が悪いから言いたくないのか、
一切その辺りは話して来ないけど」
そうやって、意地悪そうに話すナツキは、綺麗な顔と釣り合わないくらいに、
その心は汚い
人を深く傷付ける事ばかりを狙って、口にしてくる