LOVEPAIN②


「お前が居ない間、
ケイには他に女が居ないかどうか、
広子ちゃんに凄く追求されて、大変だったんだよ?

ケイは広子ちゃん一筋だって言っといたけど」


その言葉は凄く自然で、
私さえも、そうだったかな?と、思ってしまった




「えっ?俺は他に女居ないって」


そうやって須田は笑う




「さぁて。俺は疲れたし寝るか。
ケイ、広子ちゃんバイバイ」


ナツキは欠伸をすると、
リビングを挟んで須田が使っている部屋とは逆に有った部屋へと、

入って行こうとする



その部屋の扉を開きこちらを振り向き、
またね、と口にした




「じゃあ、俺らはどっか行くか?」



「――うん」



ナツキから目を逸らして、
須田の腕にその手を絡めた



ナツキは、危険な感じがする


性格だって、最悪



そう分かっているのに、
近付いてみたくなるような不思議な魅力が有る



これ以上ナツキには関わらない方が、いい




< 454 / 476 >

この作品をシェア

pagetop