LOVEPAIN②
「お前が居ない間、
ケイには他に女が居ないかどうか、
広子ちゃんに凄く追求されて、大変だったんだよ?
ケイは広子ちゃん一筋だって言っといたけど」
その言葉は凄く自然で、
私さえも、そうだったかな?と、思ってしまった
「えっ?俺は他に女居ないって」
そうやって須田は笑う
「さぁて。俺は疲れたし寝るか。
ケイ、広子ちゃんバイバイ」
ナツキは欠伸をすると、
リビングを挟んで須田が使っている部屋とは逆に有った部屋へと、
入って行こうとする
その部屋の扉を開きこちらを振り向き、
またね、と口にした
「じゃあ、俺らはどっか行くか?」
「――うん」
ナツキから目を逸らして、
須田の腕にその手を絡めた
ナツキは、危険な感じがする
性格だって、最悪
そう分かっているのに、
近付いてみたくなるような不思議な魅力が有る
これ以上ナツキには関わらない方が、いい