LOVEPAIN②

息が苦しくなって目の前がぐらりと揺れていて、
体が重く感じて、

その場にしゃがみ込んでしまった




「広子!」


須田はそんな私の背中に手を置いて、
何度も大丈夫か?って声を掛けてくれた





「舞花行くぞ」



「一体、なんなのよ……」



そう言って、舞花とその新しい彼氏が立ち去って行くのが、

足音で分かった



私は地面に膝を付き、
声を出して泣いていた




前に、舞花に馬鹿にされて、色々あったあの日を境に、
もう大丈夫だと思っていた


自分は生まれ変わり、
強くなったと



だけど、そんな事は全然なくて、

色々な感情が自分の中で溢れ出して来て、

心だけじゃなくて、
体迄苦しくなってしまう



凄く、息が苦しい






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