LOVEPAIN②
翌日の昼過ぎ、
起きるとベッドの横で眠っていたはずの須田の姿は無くて、
須田の携帯電話とスマートフォンもない
服だって無くなっていて、
私が眠っている間に須田は出掛けたのだと気付いた
そう思うと、不審に思う事が沢山有る
今は昼の14時だけど、
仕事に行くのには早いこの時間から何処に行ったのか……
どうして、私に何も声を掛けてくれないのか?
そして、不安になる
もしかしたら、
須田は私に興味を無くしたのかもしれない
昨日、舞花とバッタリと会って、
私の事を色々と須田の前で言われた
私自身も、自分の口から須田に涼太との事を話した
他の男が遊んで捨てたような女に、
須田はもう興味を無くしたのかもしれない
周りの人間が欲しがればその物に価値を感じるように、
それとは逆で、
周りの人間がいらないと思った物は価値を感じられなくなってしまう
自分は、価値のない人間なのだと感じてしまう