LOVEPAIN②

起きてからずっと食事も摂れなくて、
ずっと何も出来ずにいた



一日中部屋着で居て、
床に座りベッドに凭れながらテレビを観ていた




もしかしたら、須田に何か遭ったんじゃないか?


と、段々と心配する方向が変わって来る



もう、夜の21時で、
須田は仕事に行って働いているような時間



須田が無事かどうか確認する為に、

彼の働くホストクラブに足を運ぼうかどうか、
迷う



もし行って、須田が無事ならば、
私は彼に捨てられたのだと受け入れて、

このまま彼と別れてしまおうと思う




今のこのはっきりと状況が分からない状態が辛い




私はそう決めて私服に着替えたが、

クローゼットを開けてそこに有るモッズコートに伸ばした手が止まる



どうしようか、と、迷ってしまう



後、1時間だけ須田から連絡がないか、
待ってみよう



いざとなると、
確かめるのが怖くなってしまう




そんな時、ガチャガチャと部屋のドアの鍵が開けられて、

暫くすると、ドアが開いた




そこには須田の姿が有って、
色々な意味で安心した



だけど――






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