LOVEPAIN②
ドアが閉まり、
涼太と二人っきりになった
床にうずくまり、鼻や口から血を流す涼太を見ていて、
おろおろとしてしまう
「――涼太、大丈夫?」
近付く事は出来ず
そう声を掛けると、
ギロリ、と涼太は私を睨み付けた
心底、私が嫌いなのだと感じた
「――お前って最悪。
勝手に俺の事好きになっといて。
貧乏で満里奈や美鈴から嫌われてて可哀想だから、
ちょっと構って付き合ってやったら調子に乗りやがって」
涼太のその言葉に足がまた震えてきそうになり、
床に座り込んだ
「なんで俺が殴られなきゃあいけねぇーんだよ?
お前のせいで、舞花とも別れる事になったし!
卒業式の時だって、恥かかされて。
お前なんか、居なくなりゃあいいんだよ」
そう言って、涼太は嘲笑うように大声で笑った
私は耳を両手で必死に押さえた