LOVEPAIN②


「――休憩だって」


呆然となりベッドで寝たままの私に、
成瀬はガウンを掛ける



ゆっくりと、
成瀬に視線を向けた



その成瀬の瞳に写る私は、
今にも泣きそうに顔が歪んでいる




私はあなたとだけしか、
したくないのに……




「――はい」


私は体を起こして、
そのガウンに袖を通す




もう元には戻れないのだと、
そう思った




傷付いた分、

また少し、自分が強くなったような気がした




楽屋迄、呆然としながらでも、

自分の足でしっかりと歩けたから




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