LOVEPAIN②
「お前も、幕の内で良かったか?」
その私の分のお弁当と、
ペットボトルの緑茶を、
鏡台の上に置いた
そして成瀬は、部屋の机に自分の分を置いた
ちゃんと見てないが、
それは私と全く同じ物みたい
私もそうだけど、
成瀬もそのお弁当に手を付けない
私は相変わらず無心でベッドの上で寝転んだまま、
成瀬の方へと寝返りを打った
成瀬は扉の近くの壁にもたれたまま、
床に座っている
私達の間に、全く会話がない
沈黙が続いてて、
お互いの吐く息の音がただ聞こえるだけ