LOVEPAIN②
「あ、明日も、撮影が有るんですか?!」
全て終えたと思っていたので、
心労が一気に来た
「そう。
明日は少しドラマ仕立てだから、
アドリブが極力なしで!
今日の広子ちゃん、
台本無視し過ぎ。
まぁ、それが良かったからいいけどね!」
「――すみません」
私は頭を下げると、
その台本をパラパラと捲るが、
今は疲労困憊としていて頭に入りそうにないので、
すぐに閉じた
「それ、夕べ俺が寝ないで書いた、力作」
コウジロウさんがそう自慢気に話すので、
帰ってからゆっくりと楽しみに読んでみようかと、思った
「あっ、成瀬ちゃん、
広子ちゃんの契約変更する!
成瀬ちゃんは知ってると思うけど、俺、いつも単体の新人の子は三ヶ月の3本契約でしょ?」
「はい。
うちの単体の子をコウジロウさんに撮って貰ったのは、
こいつが初めてですが、それは知ってます」