LOVEPAIN②

「あ、明日も、撮影が有るんですか?!」



全て終えたと思っていたので、
心労が一気に来た




「そう。
明日は少しドラマ仕立てだから、
アドリブが極力なしで!

今日の広子ちゃん、
台本無視し過ぎ。

まぁ、それが良かったからいいけどね!」



「――すみません」


私は頭を下げると、
その台本をパラパラと捲るが、

今は疲労困憊としていて頭に入りそうにないので、
すぐに閉じた




「それ、夕べ俺が寝ないで書いた、力作」


コウジロウさんがそう自慢気に話すので、

帰ってからゆっくりと楽しみに読んでみようかと、思った




「あっ、成瀬ちゃん、
広子ちゃんの契約変更する!

成瀬ちゃんは知ってると思うけど、俺、いつも単体の新人の子は三ヶ月の3本契約でしょ?」



「はい。
うちの単体の子をコウジロウさんに撮って貰ったのは、
こいつが初めてですが、それは知ってます」



< 75 / 476 >

この作品をシェア

pagetop