LOVEPAIN②
「そうだと思うよー。
それに、多分成瀬ちゃんは好きな子としかエッチしたくないようなタイプだから、
広子ちゃんみたいに他の男とあっさりしちゃってるのを見ると、
本当に許せないんだろうねー。
こんな女、好きじゃないって」
「そんなっ、私は仕事だから……!
いや、その…違うんです!」
思わず言葉が出てしまった
それでも、もう誤魔化しても仕方ないと分かっていても、
認めてはいけないような気がしてしまう
「成瀬ちゃんだって、
そんなの分かってるよ。
分かってても割り切れない何かが有るんだよ。
成瀬ちゃんだって、
仕事だから広子ちゃんを此処に連れて来ているんだよ?
仕事だって分かってても、お互い割り切れてないよねぇ」
「――でも、成瀬さんは私の事なんてそんなに好きじゃないんですよ!
成瀬さんとのセックスに、それ程愛が有ったようには感じなかった……。
気持ちいい、とかそんな事ばかり口にしていて、
私とは違う……。
そう思うと、成瀬さんはそれ程好きじゃなくても、
する事は出来るんですよ!」
口調はきつくなるけど、
コウジロウさん以外には聞こえないように、
声を小さくする