LOVEPAIN②

「マジかよ?
んな、すぐに壊れっかよ。

でも、電源も入んねぇな?

雑に扱ったのかよ?」



篤はその携帯電話を触りながらこちらを見た




「いえ。
あっ、でも、常に握りしめてましたが……」



撮影迄の三日間、
成瀬からの電話を待ってる間、
ずっとこの手の中で……


私の手汗か熱でおかしくなったのかな?




「いつからおかしいんだよ?」


「今日の朝は普通に電話が出来ました」



「じゃあ、今日壊れたのかよ?

これで充電してねぇだけとかだったら、キレるぞ」



「充電?」


そう首を傾げた私を見て、
篤は絶句していた










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