LOVEPAIN②

「すみません……」


携帯電話が壊れてなくて安心はしたが、
本当に申し訳ない



それにしても、携帯電話も使ってたら充電が必要な事はぼんやりと知ってたけど、

こんなに頻繁なんだなぁ



私は成瀬の電話を受ける以外には使ってないけど、

普通に使ったら一日くらいで充電が無くなるのかも




「なんかこの部屋カレーくせぇな?

嗅いでたら、
すげぇ、腹減った」


篤は床に付いてた膝を伸ばして立ち上がり、
キッチンの方をみている




「あっ、今日カレーライスにしたんです!

もし良かったら、
篤さんも食べます?」



けっこう作り過ぎたので、
食べてくれると助かる


それに、少しでもお礼が出来れば




「マジで?
俺、今日昼から何も食ってないから腹減ってよ。

カレーはレトルド以外なかなか食える事ないから、
助かんな」


いつもの篤よりかはかなり優しい口調で、

少し驚いてしまう




「一杯食べて下さいね!
すぐに用意します!」


私は嬉しくなって、
キッチンへと急いだ








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